コーヒー豆産出国の紹介と状況 ①ブラジルの歴史

      2018/09/10

コーヒー豆には、産出国それぞれの規格や品種・精製法などがあります。それらによってコーヒーの味が各国で違いが出るわけですが、お客様が店頭で表示を見てもわからないものも多いのではないでしょうか。なので・・少しでも知ってもらうために各国の紹介をさせていただきたいと思います。

今回はブラジルについて紹介させていただきます。

ブラジル(ブラジル連邦共和国)は南アメリカに位置し国土面積は日本のおよそ22.5倍!ロシアを除いたヨーロッパ全土より大きい!ポルトガル語が言語、漢字表記で 伯と書きます。世界最大の川アマゾン川を擁し自然がいっぱいですが、経済・治安ともにとっても悪い!農園の交渉事なんかで訪れる場合でもガイドは必須だそうで単身乗り込もうものなら・・考えたくありません(´;ω;`)おおかたコーヒー豆生産国はそんな感じだそうですが・・(発展途上国が多い)全世界のコーヒー生産量の3分の1を占め150年間世界一位!ですが栽培初期から1880年代まで奴隷を使用しての生産でした、以降は移民の受け入れによる労働力の確保ですがファゼンダと呼ばれる大地主によって過酷な労働条件となっていました。1990年に入ると規制緩和によりこれまで安かろう悪かろうの生産第一主義から品質向上による価格の安定へと舵を切っていきます。


ブラジルの生産エリアは大きく分けて4つのエリアに分かれています。東北のバイア州・東南のミナス州・中央のモジアナ地帯・南のパラナ州とありそれぞれで若干の味の違いがあります。アラビカ種ではカツアイ・ムンドノーボが多くブルボンも栽培されていますコニロンという品種も一部の地域で栽培されていますが、リキッドコーヒーに用いられることから拝見したことはありません。精製法はナチュラルとパルプドナチュナル(収穫後、果肉を脱穀し乾燥させる一方ウオッシュドがあるがそちらは水で洗い発酵させ取り除き洗う後に乾燥)味は中庸で際立った個性はありませんが、柔らかく複雑な香味と深めに炒ったときの重さが重要な豆で、ブレンドには欠かせない位置にある豆です。私はミナス州のヤマモト農園(日系ブラジル人の方がやられている農園、日系の方は日本人の味を知っているせいか日本向け生豆の輸出をしている企業がある)を使用していますが非常に優秀な豆で一貫して使用させていただいております。基本的にブレンドに使用することから、この豆の味がぶれたりするとブレンドの比率を変えなくてはいけなくなります。

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